
「Matter対応デバイスって種類が多すぎて、どれを買えばいいかわからない」
「SwitchBot・TP-Link・Philips Hueのどれが自分に合っているか知りたい」
「Google HomeやAmazon Alexa、Apple HomeKitのどれに揃えるべきか迷っている」
こんなことを思っていませんか?
Matter 1.5は、スマートホームの統一通信規格「Matter」の現行最新バージョン(2025年11月リリース)です。照明・プラグ・センサーに加え、カメラもMatterで統一管理できるようになり、日本で購入できる対応製品も増えてきました。
今回は「実際に何を買えばいいか」に絞って、予算・目的・使いたいサービス別に解説します。Matter 1.5の技術詳細(カメラ対応の仕組み・複数ハブ共存・エネルギー管理機能)についてはMatter 1.5 完全解説をあわせてご覧ください。
- 予算・目的別のMatter対応デバイスの選び方
- 日本で購入できるMatter対応デバイス(照明・カメラ・スイッチ・センサー)
- カテゴリ別おすすめ製品(SwitchBot/TP-Link Tapo/Philips Hue/IKEA)
- サービス別ハブの選び方(Google/Amazon/Apple)
- Matter対応スマートホームを今日から始める手順
Matter対応デバイスを選ぶ前に知っておくこと

MatterはApple・Google・Amazon・Samsungが共同で策定したスマートホームの統一規格です。「Matterに対応していれば、メーカーを問わずどのサービスからでも操作できる」という互換性が保証されます。
これにより、たとえば「SwitchBotの照明をGoogle HomeとAmazon Alexaの両方から同時に操作する」「Philips Hueの電球をiPhoneのホームアプリとAlexaアプリの両方に登録する」といったことが標準的にできます。
製品を選ぶときの3つのポイント
① 使いたいサービス(Google / Amazon / Apple)を先に決める どのサービスで音声操作・自動化をしたいかで、選ぶハブが変わります。ハブさえ決めれば、Matter対応デバイスはどれでも接続できます。
② 予算の目安
- 最小構成(ハブ+電球1〜2個):5,000〜15,000円
- 本格セット(ハブ+照明+プラグ+センサー):20,000〜30,000円
③ Matter対応マークを確認する 購入前に商品ページの「Matter対応」表記を確認してください。同じブランドでもモデルによってMatter非対応のものがあります。
日本で買えるMatter対応デバイス一覧

照明
| 製品名 | ブランド | 参考価格 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| Philips Hue スマート電球 | Signify | 3,000〜5,000円 | 演色性・品質が業界最高水準 |
| IKEA TRÅDFRI スマート電球 | IKEA | 1,000〜2,000円 | 店舗でも購入可・入門向け最安値 |
| TP-Link Tapo L510 | TP-Link | 1,500〜2,500円 | コスパが良く日本での入手性が高い |
※ 価格は変動します。最新価格はAmazon・楽天市場でご確認ください。
スマート照明を導入すると、帰宅時に自動で点灯させたり、声だけで調光できたりと、日常の小さな手間がひとつひとつ消えていきます。特にPhilips Hueのフルカラー電球は、朝は白く明るく、夜は暖かみのある電球色に自動で切り替わるよう設定でき、照明だけで1日の生活リズムを整えることができます。映画を観るときは「アレクサ、シアターモードにして」と言うだけで照明が自動で暗くなるなど、「ながら操作」との相性が抜群です。
スマートプラグ・スイッチ
| 製品名 | ブランド | 特徴 |
|---|---|---|
| SwitchBot Plug Mini(JP)※ | SwitchBot | 電力モニタリング・コンパクト設計。Hub 2経由でMatter連携(プラグ単体はMatter非対応) |
| TP-Link Tapo P110M | TP-Link | 日本版Matter対応プラグ・電力モニタリング付き |
| Eve Energy | Eve | Apple HomeKit専用(Matter対応) |
※ SwitchBot Plug Mini はプラグ単体ではMatterに直接対応していません。SwitchBot Hub 2をブリッジとして経由することでMatter対応サービス(Google Home・Alexa・HomeKit)から操作できます。
スマートプラグを電気ポットや加湿器に差し込むと、「起床30分前に自動でスイッチを入れる」「外出先からスマホで電源の切り忘れを確認・操作する」といったことができます。TP-Link Tapo P110Mの電力モニタリング機能を使うと、どの家電が電気を多く消費しているかがアプリ上で可視化され、電気代の節約にも役立てられます。「コンセントに差すだけでスマートホームが始まる」という手軽さが、最初の一歩としておすすめの理由です。
カメラ(Matter 1.5以降)
Matter 1.5からカメラがMatterデバイスとして正式サポートされました。これによりGoogle Home・Alexa・Apple HomeKit間でカメラ映像を統一管理できます。
| 製品名 | ブランド | 特徴 |
|---|---|---|
| Aqara カメラ E1 | Aqara | Matter対応・屋内用 |
| SwitchBot 屋内カメラ | SwitchBot | Hub 2経由でMatter連携(※ 製品版の仕様確認推奨) |
※ カメラのMatter対応は製品・ファームウェアバージョンによって異なります。購入前に最新情報をご確認ください。
Matter 1.5対応カメラをGoogle HomeやApple HomeKitに登録すると、玄関カメラも室内カメラもアプリをひとつ開くだけで一括確認できるようになります。動体検知の通知が届いたときも、使い慣れたサービスのアプリからそのまま映像を確認できるため、カメラごとに別アプリを切り替える手間がなくなります。「カメラを増やすたびにアプリが増える」という問題がMatterで解消されるのが、特に実感しやすいポイントです。
センサー
| 製品名 | ブランド | 機能 |
|---|---|---|
| Aqara Hub M3 | Aqara | Matter対応ハブ+センサー拡張 |
| Eve Door & Window | Eve | Apple HomeKit専用(Matter対応) |
センサーはスマートホームの「自動化の起点」として機能します。開閉センサーを玄関ドアに取り付けると「ドアが開いたらリビングの照明が自動で点く」、温湿度センサーと連携すると「室温が28度を超えたらエアコンが自動起動する」といったオートメーションが作れます。センサー単体は比較的安価に購入できるため、まずは1個試してみて、自動化の便利さを実感してから徐々に増やしていくのが失敗しない進め方です。
カテゴリ別おすすめ:SwitchBot / TP-Link Tapo / Philips Hue / IKEA

SwitchBot(スマートホーム総合ブランド)
SwitchBotはMatter対応を積極的に進めており、Hub 2がMatterブリッジとして機能します。既存のSwitchBotデバイスをMatter対応サービスに接続できる点が強みです。
こんな人におすすめ:照明・プラグ・カメラ・温湿度計など複数カテゴリを1ブランドでまとめたい人
- 入門セット:SwitchBot Hub 2 + Plug Mini + 温湿度計(約10,000円〜)
- セキュリティセット:Hub 2 + 屋外カメラ + スマートロック
ひとつのアプリ(SwitchBotアプリ)で管理しつつ、Google HomeやAlexaからも操作できるのがSwitchBotの最大の利点です。
TP-Link Tapo(コスパ重視)
TP-Link Tapoシリーズは日本でも入手しやすく、Matter対応製品が豊富です。価格が手頃なため「まずMatterを試してみたい」という方に最適です。
こんな人におすすめ:初期投資を抑えつつ、まずスマートホームを体験してみたい人
- 照明入門:Tapo L510E(調光タイプ)/ Tapo L535E(Matter対応・マルチカラー)
- プラグ入門:Tapo P110M(日本向けMatter対応スマートプラグ)
同じTP-LinkブランドのWi-Fiルーターと組み合わせると設定がさらにスムーズです。
Philips Hue(照明特化・高品質)
Philips HueはMatter 1.0から対応しており、照明の品質と演色性で業界最高水準です。専用のHue Bridgeをお持ちの方は、Matter対応ブリッジへのアップデートで既存デバイスをMatter対応環境に統合できます。
こんな人におすすめ:照明の色・明るさにこだわりたい人、インテリアとしてのスマートライトを求める人
IKEA TRÅDFRI(低価格入門)
IKEAのスマート電球はMatter対応版が手頃な価格で購入でき、入門として最適です。IKEA店舗でも購入でき、手軽にMatter対応スマートホームを始められます。
こんな人におすすめ:とにかく安く・手軽にMatterを試したい人、IKEA店舗でまとめて買い揃えたい人
どのハブを使う?サービス別(Google / Amazon / Apple)の選び方

Google Home(Google Nestシリーズ)
Google Homeは、Googleサービスとの連携の深さが他サービスと一線を画します。
実際に私自身もGoogle Homeを使っていますが、Googleカレンダーとの連動が特に便利です。「会議が始まる前に自動で照明をオンにする」「外出予定をカレンダーに入れるだけで帰宅時刻にエアコンが動く」といった使い方がスムーズにできます。Androidスマートフォンとの相性も抜群で、スマホの操作と自宅の家電が一体になった感覚は、一度慣れると手放せません。
また、YouTube Musicに対応しているのはGoogle Homeだけという点も大きなポイントです。Amazon AlexaはYouTube Musicに対応していないため、YouTube Musicをよく聴く方はGoogle Homeを選ぶ理由がもう一つ増えます。私自身、この点が最終的にGoogle Homeを選んだ決め手でもありました。
ハブとしてはNest HubやGoogle TV Streamer(4K)が機能します。
直近の話題としてもGeminiが使えるようになったので、利便性がかなり向上しました。あいまいな依頼や複雑な依頼も正しく対応してくれます。
注意点
- アプリのUIやオートメーション機能が定期的に変更されるため、設定が変わることがある
- Googleアカウントへの依存度が高く、アカウント管理に注意が必要
詳しくはGoogle Home Gemini対応機種一覧をご覧ください。
Amazon Alexa(Echoシリーズ)
Amazon Alexaの最大の強みは、スキルの豊富さです。
スキルとはAlexaに追加できる拡張機能のことで、「スキル」ストアから任意のものをインストールするだけで、さまざまな外部サービスと連携できます。タクシー配車・料理レシピの読み上げ・ニュース読み上げ・銀行残高確認など、生活のあらゆる場面をAlexaに集約できるのが魅力です。私が使っていて感じるのは、他のブランドのスマートホームデバイスを横断して管理できる対応範囲の広さで、「とにかく全部Alexaにまとめてしまおう」と思えるほど選択肢が豊富です。
なお、Google HomeはYouTube Musicに対応していますが、AlexaはYouTube Musicに対応していません。その代わりAmazon MusicやSpotifyとの相性は抜群です。どちらの音楽サービスをよく使うかで選び分けるのが、後悔しない選び方です。
Echo(第4世代以降)がMatterハブとして機能します。
注意点
- クラウドへの依存が強く、インターネット接続が不安定な環境では動作に影響が出ることがある
- 常時マイクがオンになっている点を気にするユーザーもいる
アレクサとの連携についてはアレクサでできることとは?もご参照ください。
Apple HomeKit(HomePod miniなど)
Apple HomeKitは、iPhoneユーザーにとって最も導入しやすい選択肢です。HomePod miniがハブとして機能し、Matter 1.5のカメラ対応にも正式対応しています。
ユーザーの声(メリット)
- 「プライバシー保護が厳格で安心感がある。データがローカルで処理される点が決め手だった」
- 「iPhoneのホームアプリだけで全部管理できる。余計なアプリが増えなくて助かる」
- 「設定がシンプルで直感的。スマートホーム初心者でも迷わず使えた」
注意点
- iPhone・iPad・MacなどApple製品が必須。Androidユーザーには向かない
- 対応デバイスの種類が他サービスと比べてやや少なめ
Matter対応スマートホームを今日から始める手順

STEP 1:使いたいサービスとハブを決める
まず「Google Home・Amazon Alexa・Apple HomeKitのどれで音声操作・自動化をするか」を決めます。お手持ちのEchoやNest HubがMatter対応なら追加購入は不要です。対応していない場合は、SwitchBot Hub 2やAqara Hub M3を別途用意することになります。
どれを選べばいいか迷う場合は、「今使っているスマートフォンがAndroidかiPhoneか」を起点にするのが一番シンプルです。AndroidならGoogle HomeかAlexa、iPhoneならApple HomeKitが最初の選択肢として馴染みやすいです。
STEP 2:スマートプラグか電球を1〜2個だけ買う
最初からすべてを揃えようとすると失敗しやすいです。まず1〜2個だけ試してみて「自分にとって本当に使いやすいか」を確かめてからどんどん増やす方が、無駄な出費も少なく済みます。
Amazonや楽天で「Matter対応」と記載された製品を選べば、あとからサービスを乗り換えたくなっても同じデバイスをそのまま使い回せます。
STEP 3:QRコードをスキャンするだけでペアリング完了
Matter対応デバイスのセットアップは、スマートフォンのカメラで製品同梱のQRコードをスキャンするだけです。アプリの案内に沿って進めると、数分以内に完了します。
同じデバイスをGoogle HomeにもAlexaにも登録できるので、「両方使えるようにしておく」という使い方も可能です。
STEP 4:慣れたらオートメーションを設定する
最初からオートメーションを詰め込もうとしなくて大丈夫です。しばらく手動で操作しているうちに「このタイミングで自動にしたい」という感覚が自然と出てきます。そのタイミングで設定すると、自分の生活に本当に合った自動化ができます。
「朝6時に照明をゆっくり明るくする」「帰宅時にエアコンとプラグをオンにする」あたりが、最初に設定すると効果を実感しやすいです。
スマートホームの全体設計については「スマートホーム化徹底解説まとめ」で詳しく解説しています。
まとめ
Matter 1.5対応デバイスは、日本でもSwitchBot・TP-Link Tapo・Philips Hue・IKEAなどのブランドから購入できます。まずは「どのサービスで操作したいか」を決めてハブを揃え、スマートプラグか電球1〜2個から試してみるのが最短ルートです。
製品の種類が多くて迷う場合は、コスパ重視ならTP-Link Tapo、総合力ならSwitchBot、照明品質にこだわるならPhilips Hue、手軽に始めたいならIKEAを選ぶと失敗が少ないでしょう。ぜひ、ご自身のライフスタイルと使いたいサービスに合わせてMatter対応デバイスを選んでください。
他にもスマートホームやHome Assistantの記事を書いています。
初心者向けの記事や上級者向けの記事も揃えていますので、ぜひこちらもご覧ください。



















































































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