2023年4月にSwitchBotの新しいハブが発売されました。その名もSwitchBot Hub 2です。色々進化したとは聞くけれどこんなことを思っていたりしませんか?
- 具体的にどんなことができるんだろう?
- ハブミニと何が違うのかな?
- ハブ2とハブミニはどっちを買った方が良いのかな?
- ハブミニから買い替えるべきだろうか?
そんなことを感じる人に向けて、実際に使用している私が特徴や使用感などをレビューしたいと思います。
SwitchBotハブ2でできること
まずSwitchBotハブ2で何ができるのかという点から説明します。SwitchBotハブ2には以下のような機能があります。
スマートリモコン機能はテレビやエアコンなどリモコンで操作する家電をスマホから操作できるようになる機能です。リモコンがなくてもスマホから簡単に家電の操作ができます。
スマートハブは他のSwitchBotデバイスと連携ができます。例えば、SwitchBotのボットという家電などの物理的なスイッチを押してくれるデバイスがありますが、これと連携することで、暗くなったら電気をつける(電気のスイッチを押す)といったことが可能になります。
ハブ2には温湿度計や照度計が付いているので部屋の温湿度を管理できます。室温が30℃を超えたらエアコンを自動でつけるといった操作などが可能になります。SwitchBotには温湿度計や照度計の付いた別のデバイスがありますが、これをわざわざ購入する必要がなくなります。
スマートボタンとはワンタッチで複数の家電を同時に操作できる機能です。「ON」と「OFF」のボタンが用意されており、それぞれ押したときにどの家電を操作するかを設定しておくことができます。寝る前などにOFFボタンを押すことで、テレビやエアコン、電気などをまとめて消すことができます。
このようにSwitchBotハブ2は5つの機能を1つのデバイスにまとめた優れものです!
ハブミニとハブ2の比較
前の機種であるハブミニからどれだけ進化したのか比較してみましょう。
機能 | ハブミニ | ハブ2 |
---|---|---|
赤外線通信距離 | 最大10m | 最大30m |
スマートボタン | × | ○ |
温湿度センサー | × | ○ |
照度センサー | × | ○ |
電源プラグ | Micro USB | USB Type C |
サイズ | 65 x 65 x 20 mm | 80 x 70 x 23 mm |
重量 | 約36g | 約63g |
Wi-Fi対応 | IEEE 802.11 b/g/n 2.4GHz | IEEE 802.11 b/g/n 2.4GHz |
対応OS | iOS 10.0以降、Android 4.3以降 | iOS 11.0以降、Android 5.0以降 |
Matter対応 | × | ○ |
サイズは大きくなったものの、登録可能デバイス数や温度計、照度センサー、スマートボタンなど確実に進歩していますね。また赤外線の通信距離が伸びたので広い部屋でも問題なく家電を操作できるようになりました。
メリットとデメリットを整理
SwitchBotハブ2のメリットとデメリットを表でまとめてみました。
メリット | デメリット |
---|---|
リモコン操作の家電をスマホから操作 | WiFi接続が2.4GHzのみ |
温湿度計や照度センサーで家電操作を自動化 | 壁に引っ掛けられなくなった |
SwitchBotデバイスを連携できる | |
ワンタッチで複数の家電を操作 | |
Matterに対応 |
メリットは先ほど記載した通りです。ここで一つだけ挙げるとすると、Matterに対応したことです。
Matterは異なるメーカーのスマートホームデバイスを相互運用するための業界標準の規格です。Amazon、Apple、Google、Zigbee Allianceなどの主要な企業や団体が共同で開発した規格です。従来はSwitchBotであればSwitchBotデバイスとしか連携できませんでしたが、Matterに対応することで異なるメーカーのデバイス同士でも連携できるようになります。今後を考えるとあると便利な機能です!
SwitchBotハブ2のデメリットとしてはWiFiが2.4GHzにしか対応していないことです。これはハブミニでも同じでしたが、最近のWiFiは5GHzを使うことも多いので、あまり意識していないとセットアップでエラーが出て進めないということも起こり得ます。ハブ2のWiFiは2.4GHzのSSIDを選択するようにしてください。
また、ハブミニからの改悪としては壁に掛けるための穴がハブ2ではなくなったことです。ハブミニで壁に掛けて使っている場合はハブ2では壁に掛けることはできなくなります。ただし、ハブ2では貼り付け用の両面テープが付属していますので、壁に貼り付けることはできます。
SwitchBotハブ2を実際に使ってみた感想!
ここでは実際に使ってみた感触をお伝えしたいと思います。
スマートリモコン機能は距離が伸びた!
スマートリモコン機能の使用感としてはハブミニと大きく変わりません。ハブミニを使用していた人なら今まで通り不自由なく使えるでしょう。スマートラーニング機能が変わらずあるので、リモコンのボタンをハブ2に向かって押せば自動で認識してくれます。
バブミニからの乗り換えも簡単です。ハブミニで登録したデバイスはハブ2にコピーができるためリモコンの登録をし直す必要はありません。
ハブミニから完全にハブ2に置き換えてハブミニを使用しない場合は、登録したデバイスの設定からハブの選択を切り替えることもできます。
とにかく、登録し直す必要がないので楽です。
また、赤外線の通信距離が伸びたので遠くからでも家電を操作できます。
実際に我が家のリビングの端から端にあるテレビの操作をハブミニとハブ2で比較してみました。距離にして大体5〜6mくらいで、そんなに広い距離ではありません。ですが、ハブミニではテレビを操作できませんでしたが、ハブ2では問題なく操作ができ、差があることがわかりました。
途中に物が置いてあるなど障害物はありましたが、ハブ2では問題ありませんでした。
ちなみに、直線上の障害物を取り除くとハブミニでも問題なく操作できました。ハブミニの場合、ハブの向きにも寄るみたいです。
スマートハブ機能は変わらず
こちらもハブミニと比較して大きな差はありませんでした。ハブミニを使っている人なら問題なく使えます。
ハブ2はローカル操作が可能になっており、Wi-Fiが不安定な状態でも家電を操作することができるようになっています。(現在はエアコンのみ対応)
温湿度計も問題なし
温湿度計がハブに付いているのでSwitchBot温湿度計が不要になりますね。
ハブ2とSwitchBotの温湿度計のデータにどのくらい誤差があるのか調べていました。
ハブ2と温湿度計を隣に置いて、ある1日のデータをグラフにしてみます。
すると、温度についてはほぼ誤差がありません。温度が変わるタイミングでハブ2の方が早く反応しているので、ハブ2の方が温度追従性は高そうです。
一方で、湿度の方はハブ2は温湿度計より少し低めに出る傾向があるようです。しかし、数%の違いで、これが大きな問題になるほどではないでしょう。
ちょっと残念な点はハブ2の温度の表示は1度単位であることでしょうか。SwitchBot温湿度計は小数点一桁まで表示されていたので表示では劣ります。
ただ、スマホから確認すれば小数点一桁まで確認できますし、小数点以下の精度が必要になるシーンもそんなにありませんので大勢に影響はないでしょう。
スマートボタンは便利?
スマートボタンはワンタッチで複数の家電を同時に操作できます。
事前にSwitchBotアプリでシーンの設定をしておき、ONもしくはOFFのボタンをタッチすると、そのシーンを実行してくれます。
ボタンはONとOFFですが、シーンの設定次第なので家電のオンオフに限らず様々な操作が可能です。
例えば、ONのボタンをタッチしたときに、照明は付けて、エアコンは消すなどの操作も可能です。
就寝時や起床時、外出時、帰宅時などにまとめて家電を操作できるのは良いですね!
ただ、AlexaやGoogle Assistantを使っているのであれば、ボタンを押しに行かなくても音声操作でまとめてできるのでどっちが楽かなという疑問はちょっと残ります。個人的には音声で十分かなと思ったりする機能です。
ディスプレイの見やすさは抜群!
ディスプレイは高輝度なため、明るい部屋や太陽光が挿し込んでいる部屋でも見やすいです。従来の温湿度計とは見やすさが格段に向上しています。
逆に暗い部屋では明るすぎてまぶしいほどですが、これは明るさの自動調整機能をオンにすれば解決できます。自動で部屋の明るさに合わせて輝度を変えてくれます。
ちょっと意地悪してみました。温湿度計は同梱の専用ケーブルにセンサーが埋め込まれています。なので、別の市販のUSBケーブルにした場合にどんな表示になるか見てみました。
すると、温湿度データはもちろん表示されなくなりますが、その他の機能はちゃんと動いていました。
ちなみに、USBケーブルの差込口周辺は非常に狭く、専用ケーブルでない他のケーブルはほとんど入らないです。今回これを試すために差さるケーブルを探すのに苦労しました。
開梱・同梱物の確認
ここからは開梱~設置設定までの一連の流れを紹介します。
まずパッケージですがコンパクトな四角い箱になっています。パッケージのサイズは100×95×70mm程度です。
パッケージには製品仕様や特徴的な機能、連携できるデバイス例などが書かれています。
パッケージを開ける箇所にはテープが貼ってあります。しかし、このテープははがしやすいように部分的に浮いている部分があります。はがすのに苦労したり、カッターなどで切ったりする必要がないのでとてもありがたいです。この配慮は素晴らしい。
箱を開けるとすっぽりとハブ2が収まっています。ハブ2はビニールの袋に入っています。
同梱物は下の図の通りです。取扱説明書、壁貼付用と温湿度センサー取付用の両面テープ、アダプター、USBケーブルです。
本体の外観はシンプルでコンパクト
本体サイズは仕様表にも書いている80 x 70 x 23 mmです。四角い形状で角に丸みのあるフォルムです。厚さ方向にも丸みがあるデザインになっています。
机等に設置できるように背面が開くようになっており、下面には滑り止めのゴム素材がついています。
背面の開く部分の下に電源のUSBケーブルを挿し込むコネクタがあります。
設置確認:とりあえず置いてみる
机やテーブルなどに置いて設置する場合です。説明書通りケーブルを折り曲げて5秒間クセを付けます。その状態でケーブルを挿し込むとケーブルの反力で本体が浮くことがなく設置できます。
と書いていましたが、私の場合、わずかに浮いて不安定な状態になりました。
個人的にはケーブルは本体の下に通すのではなく、背面の開く部分にある穴に通すのが正解だと思っています。こうすることで本体がケーブルの反力で浮くことがなく安定して設置することができます。
初期設定は簡単
SwitchBotアプリから簡単に初期設定ができます。
SwitchBotアプリのホーム画面から右上の「+」を押すと上段のBluetoothデバイス検出中と書かれたエリアに「ハブ2」が出てくると思います。これをタップし画面の指示に従って設定をしていきます。
注意点としてはWiFiは2.4GHz帯しか使えないので、2.4GHzのSSIDを指定してください。
登録後、スマホ等で操作したいリモコンを登録していきます。「+リモコンを追加」をタップして画面に従って登録します。自動学習機能があるのでリモコンからSwitchBotハブ2に向かってボタンを押すと自動で登録してくれるので簡単です。
ハブミニを使っていた人は過去に登録したリモコンデータを引き継ぐことができます。「リモコンをコピー」からコピーしたい登録デバイスを選択するだけです。
もし、ハブミニはもう使わないというのであれば、テレビやエアコンなど各デバイスの設定画面からハブの選択で「ハブ2」を選択することで、ハブミニからハブ2へ切り替えることもできます。
設定方法は簡単ではありますが、動画を載せておきますので参考にしてみてください。
SwitchBotハブ2は買うべきか?
ここまでいかがだったでしょうか?
SwitchBotハブ2のすごさ、進化がわかったと思います。
SwitchBotハブ2は8,980円で購入できます。この金額に、スマートリモコン、スマートハブ、温湿度計、スマートボタン機能が含まれていることを考えるとかなりお買い得な値段です。
実際に、仮に同じ機能を別々のデバイスで揃えようとすると、SwitchBotハブミニ、温湿度計、リモートボタンx2が必要になります。合計で11,820円になるので費用面でもお得です。
デバイスの数が少ないので場所も取らないですし、連携エラーも少なくなります。
スマートホームを実現するならSwitchBotハブ2が一台あればまずは十分と言えるでしょう。これからスマートホームを始める人にも、ハブミニから乗り換える人にもおすすめできるデバイスです。
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