スマートホームに興味があるけど、こんな悩みはありませんか?

「Apple Home を使ってるけど、欲しい照明は Google Home 対応。どうしたらいい?」
「複数のハブを買ったら、接続が不安定になった」
「カメラはどのメーカーを選んでも、どれか1つのアプリでしか見られない。統一したい」
こういう悩みは、スマートホーム購入時の最大の障害です。
でも、2025年11月にリリースされた「Matter 1.5」で、これらの問題がすべて解決しました。
- どのメーカーのデバイスでも、Apple・Google・Amazon で統一管理できる
- 複数のハブを同時に動かしても、通信が安定する
- カメラも全エコシステムで共通操作可能に
この記事では、「Matter 1.5 で何が変わったのか」「今、何を買えばいいのか」 を、初心者向けに解説します。
Matter とは?規格の基礎知識

スマートホーム業界の問題点
スマートホーム市場は、ここ数年で急成長しています。しかし、大きな問題がありました。
従来の問題:異なる企業のスマートデバイスは互いに通信できず、それぞれ独自の「ハブ」が必要でした。
昔のスマートホーム:
├─ Apple HomeKit に対応 → Apple Home でしか使えない
├─ Google Home に対応 → Google Home でしか使えない
└─ Amazon Alexa に対応 → Alexa でしか使えない
→ 「Apple ユーザーだけど、欲しい照明は Google Home 対応」となると買えない
この状況をベンダーロックイン(特定企業の製品に縛られる)といいます。
Matter による解決
この従来の問題を解決するため、2022年、Apple・Google・Amazon・Samsung などの業界大手が共同開発した統一規格 Matter がリリースされました。
Matter の本質:どの企業のデバイスも「共通言語」で通信でき、どのハブからでも操作可能
現在のスマートホーム(Matter対応):
┌─────────────────────────────────┐
│ Apple Home / Google Home / Alexa │ ← 全て同じデバイスを制御
└──────────────┬──────────────────┘
Matter規格で統一
↓
┌─ IKEA 照明
├─ Aqara スマートプラグ
├─ Eve センサー
└─ その他メーカー製品
つまり、「最高のデバイスを選ぶ自由」が生まれました。
Matter の発展史
Matterは2022年のリリース以降、バージョンアップを続け、今ではMatter 1.5となっています。
それぞれ以下のように対応デバイスが拡大してきました。
| バージョン | リリース | 主な対応デバイス |
|---|---|---|
| Matter 1.0 | 2022年10月 | 照明・スマートロック・温度センサー |
| Matter 1.4 | 2024年末 | デバイス種類を大幅拡大 |
| Matter 1.5 | 2025年11月 | カメラ・エネルギー管理機能を追加 |
Matter 1.5 の 3 大革新

カメラストリーミング対応|スマートホームに「目」が加わった
従来の問題
Matter 1.4 までは、カメラだけが Matter に対応していませんでした。
理由は以下の3つです。
結果、セキュリティカメラ・ドアベルカメラ・ペットカメラなどは各社独自規格のままでした。
Matter 1.5 での解決
WebRTC(Web Real-Time Communication) の採用により、カメラも Matter の統一規格に対応しました。
具体例:Aqara セキュリティカメラ G350(2026年春発売予定)
- 4K映像 + AI による顔認識
- Apple Home・Google Home・Alexa 全で同じ映像を表示・操作可能
- 日本では春頃の発売を予定
Thread 1.4 による複数ハブの共存|通信の安定性がぐっと向上
従来の問題
スマートホームが拡大すると、複数のハブが必要になります。しかし、複数ハブを同時に動かすと通信がうまくいかないことがありました。
スマートホームの「ハブ」とは、すべてのスマートデバイスを中央で管理・制御するデバイスです。Apple HomePod mini や Aqara Hub M3 など、各社が販売する小型の専用機器で、スマートホームの中心となり、あらゆるデバイスをコントロールします。
Matter 1.5 での解決
Thread 1.4 では、複数のハブ(Border Router)が互いに認証情報を共有。デバイスが「最も信号が強いハブ」を自動選択します。
実装例:
1階リビング:Apple HomePod mini(Thread Border Router)
2階寝室:Aqara Hub M3(Thread Border Router)
↓
1階のスマート照明も、2階のセンサーも、
自動で最も近いハブにつながる
エネルギー管理クラスター|脱炭素スマートホーム時代へ
新しい機能
Matter 1.5 では、EV・太陽光・蓄電池などのエネルギーデバイスを統合管理可能になりました。
例)電力を効率的に使う
朝:太陽光発電で昼間使う電力を準備
昼:EV を充電(太陽光で発電した電力を利用)
夜:蓄電池から電力を供給
→ 電力会社への依存を減らす
対応デバイスは 2026年後半以降の展開を予定。
対応デバイス一覧(2026年3月時点)

購入できるもの
| カテゴリ | 製品名 | 価格 | 対応機能 |
|---|---|---|---|
| ハブ | Apple HomePod mini | ¥14,800 | Thread Border Router / カメラ対応 |
| Aqara Hub M3 | ¥5,000~7,000 | Thread Border Router / 多機能 | |
| Eve Hub | ¥11,000 | Thread Border Router / 高機能 | |
| 照明 | IKEA Kajplats(E27対応) | ¥999~3,990 | スマート調光・色温度調整 |
| Nanoleaf Essentials | ¥3,000~9,000 | イルミネーション照明 | |
| 制御 | Aqara スマートプラグ | ¥1,500 | 消費電力測定・リモート制御 |
発売予定製品(春~初夏)
| 製品名 | 発売時期 | 注目ポイント |
|---|---|---|
| Aqara G350(セキュリティカメラ) | 2026年春予定 | 4K AI カメラ・顔認識対応・Matter 1.5 対応・日本発売予定 |
| Aqara U400(スマートロック) ⚠️ | 2026年春予定 | リモート操作・ゲストキー発行可能・日本発売予定時期は未公開 |
⚠️ マーク:発売時期・日本販売が未確定のため、メーカー公式発表で必ず最新情報を確認してください。
スマートホーム初心者が今すべきこと
Thread Border Router の導入
第一歩は、スマートホームのコントローラーとなる Thread Border Router を購入することです。
ハブ選びの判断基準
| 管理アプリ | 製品名 | 特徴 | 向いている人 |
|---|---|---|---|
| Amazon Alexa | Echo Studio | 高音質スピーカー・多機能 | Alexa ユーザー・音声操作重視向け |
| Google Home | Nest Hub Max | タッチスクリーン・映像通話対応 | Google サービス連携重視・ビジュアル操作向け |
| Apple Home | HomePod mini | 価格と機能のバランスが良い | Apple ユーザー・初心者向け |
| Apple Home | Eve Hub | 最高機能(HomeKit専用) | Apple ユーザーで高機能を求める人 |
| 複数対応 | Aqara Hub M3 | 最安値・多機能 | 予算重視・複数メーカー製品を使う人向け |
初心者におすすめ:
- 複数メーカー混在・汎用向け → Aqara Hub M3
- Alexa ユーザー → Echo Studio
- Google ユーザー → Nest Hub Max
- Apple ユーザー → HomePod mini
スタートセット(初期投資 約23,000円)
以下を揃えると、すぐに「Matter スマートホーム」を体験できます。
【購入リスト】
1. Apple HomePod mini または Aqara Hub M3 .... ¥5,000~14,800
2. IKEA スマート電球(E27)× 2~3個 ....... ¥999 × 2~3 = ¥2,000~3,000
3. IKEA ペンダント照明 ..................... ¥3,990
4. Aqara スマートプラグ × 1 ............... ¥1,500
【合計】約 ¥23,000
このセットで、以下が実現します。
- スマートハブの導入
- 照明のスマート化
- 消費電力の測定
3ヶ月でできること
【1ヶ月目】
→ Aqara G350(セキュリティカメラ)の発売待ち
→ IKEA・Nanoleaf の新製品チェック
【2ヶ月目】
→ Aqara U400(スマートロック)発売予定
→ スマートロック導入を検討
【3ヶ月目以降】
→ EV 充電器・太陽光連携の準備
→ iOS 26(秋リリース予定)での新機能対応
既存の Matter 1.4 デバイスはどうなる?

Matter 1.4 デバイスは引き続き使える
「今持っている Matter 1.4 デバイスは無駄にならない?」そんな疑問を持つかもしれませんが、まったく問題ありません。1.4 デバイスは Matter 1.5 環境で引き続き動作します。買い替えは不要です。
複数ハブを混在させても動作する
「古いハブと新しいハブを同時に使えるか?」と心配する人もいると思います。Thread 1.4 により、複数のハブが自動でデバイスを最適に割り当てるので、問題なく使用できます。
例)HomePod mini(新)+ Aqara Hub M3(既存)を同時運用
→ デバイスが自動で信号の強いハブを選択
→ 通信トラブルなし
まとめ
Matter 1.5 は、スマートホーム業界に大きな変化をもたらしました。
これまで、Apple・Google・Amazon のどのシステムを選ぶかで購入できる製品が制限されていました。しかし Matter 1.5 により、どのメーカーのデバイスも、複数のシステムで統一管理できるようになったのです。
カメラ対応により「目」が加わり、Thread 1.4 で複数ハブの共存が安定し、エネルギー管理でグリーンスマートホームが実現します。今月中に Thread Border Router を導入し、IKEA 照明でスマート化を始めれば、春に発売予定の Aqara カメラも、これまでの製品も、すべて統一管理できる環境が整います。

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