ドコモの格安ブランドとして誕生したahamo。ドコモの回線ではあるので5Gもドコモのエリアが使えるサービスになっています。

ahamoの5Gって使えるの?
実力はどのくらいあるの?
格安ブランドだから速度悪いんじゃないの?
こんなことを思っていませんか?
今回はこれらを解決するような、ahamoの5Gの実力(主に速度)を検証していきます!
- 5Gの基礎知識。ミリ波とSub6の違い
- 4Gと5Gの速度比較
- 動画ダウンロード、ゲームのスピードの実際の速さ
そもそも5Gの速さって?
5Gはめちゃくちゃ早い!なんてイメージがありますが、そもそも5Gの速さって公証でいくつなのでしょうか?
これは調べればすぐにわかります。ドコモは受信時最大4.1Gbpsとなっています。4Gが150Mbpsで、PREMIUM 4Gでも1.7Gbpsであることを考えると、かなりの速度です。もちろんベストエフォートなので、実際の速度はもっと下がります。
この5Gの最大4.1Gbpsという速度はとても速いのですが、実はこれはミリ波(28GHz)という周波数帯域を利用した通信の場合です。
5Gの話題になると、よくミリ波とSub6という用語が使われます。聞いたことがある人も多いのではないでしょうか?この2つは、同じ5Gではあるのですが、5Gの種類が違うとでも言いましょうか、少し異なるものです。
この2つは使用される周波数帯域で区別されており、Sub6は3.6GHz~6GHz未満の帯域、ミリ波は28GHz~300GHzを利用します。
周波数帯域が高いほどデータ通信の道幅が広くなり、より多くのデータをやり取りできるという電波の特徴があります。これは、車の道路の道幅が広くなって、車が大量に走れるようになるのと似ています。つまり、ミリ波を使った方が、一度に大量のデータを通信することができ、高速な通信が可能なのです。
一方、周波数帯域の低いSub6は速度はミリ波に劣ります。ですが、周波数帯域が低いほど、障害物に強く、電波が遠くに届きやすい特徴があり、ミリ波よりも通信エリアをカバーしやすいメリットがあります。よく5Gは、「超高速」「超低遅延」「多数同時接続」なんて言われますが、実はこれはミリ波を使った通信の話です。そのためSub6は「なんちゃって5G」なんて言われることもあります。しかし、通信エリアが広いというメリットがあるので、現実においては実用的でもあります。4.1Gbpsの通信速度が必要とされる場面なんて、現時点ではほとんどありませんから・・・
今各社とも通信エリアを拡大している最中でまだまだ5Gが使えるエリアは限定されています。使用できるエリアは各社の公式ページに載っております。ドコモの場合はこちらです。
ドコモのページでは「m」のピンが刺さっているところがミリ波対応エリアで赤色のエリアがSub6エリアに分かれています。これを見てもわかるように「m」となっているミリ波エリアはかなりスポット的であるのに対し、赤色のSub6エリアは比較的広い範囲をカバーしています。
ahamoの5Gの実力は?
では早速ですが、ahamoで5Gを利用した場合にどれほどの実力があるのか測定してみます。
今回使用した端末はGalaxy A51 5Gです。この端末は5G対応ですが、Sub6のみです。ミリ波には対応していません。というわけで、検証はSub6の結果になります。また、検証エリアはいずれの時間帯も神奈川県です。
今回の検証では、せっかくなのでahamoに切り替える前に使用していたLINEモバイルの4Gとahamoの4Gも比較してみたいと思います。
まずはLINE MOBILEとの4G比較
ahamoの実力の前に、まずahamoに切り替える前に格安スマホであるLINEモバイルを利用していたので、そもそも格安スマホ(LINEモバイル)とahamoの4Gの実力を比較してみたいと思います。検証は大体同じ時間帯で見てみます。
まずはお昼の13時ごろの時間帯です。左がLINEモバイルで、右がahamoです。

LINEモバイルは22.5Mbpsしか出ていませんが、ahamoの4Gでは90.4Mbpsも出ています。約4倍です!これだけ出ていれば、動画を見ても困ることはないでしょう。
次は夜の時間帯です。20時頃の比較をしてみましょう。

LINEモバイルは2.34Mbpsしか出ていません。ahamoの4Gでは93.2Mbpsも出ています。明らかな差が出ています。LINEモバイルは通信混雑の時間帯ではかなり絞られていますが、ahamoでは昼間と同等レベルの速度が出ていることがわかります。こちらも動画を見ても全く問題ありませんね。
ahamoの4Gと5Gの比較
さて、いよいよahamoの4Gと5Gの差を見ていきます。
14時前後の時間帯です。

4Gエリアでは90.4Mbps出ています。5G(Sub6)は、なんと295.3Mbpsも出ています!家の光回線よりも早いかもしれません笑
ただし、ちょっとエリアの中心から逸れると160.1Mbpsに落ちてしまいます。電波状況によって大きく変わりそうです。しかし、160Mbpsでも十分に早いんですが・・・

以上より、速度がかなり高速であることはわかったと思います。
次は、実際に様々な利用シーンで見ていきます。
利用シーンで見る5Gの実力!
ここからは速度の計測ではなく、実際に5Gの使い勝手を見ていきたいと思います。
動画ダウンロード時間を比較してみる
まずは動画ダウンロードをしてみます。Amazonプライムビデオで何か動画をダウンロードしてみます。
動画は何でも良いのですが、たまたまトップ画面に出ていた「孤独のグルメ」の1話をダウンロードしてみます。ダウンロードが終わるまでを動画にしているので見てみてください。
左が4Gで右が5Gです。
5Gの方が早くダウンロードが完了していることがわかります。
ダウンロードにかかる時間はこんな感じでした。
5G | 18秒 |
4G | 1分26秒 |
実に、4倍以上の差が出ています。Sub6といえども、さすが5Gです!
ゲームをやってみる
ドコモは5Gを活用したサービスの1つとして、クラウドゲームを挙げています。
クラウドゲームというのは、本来高性能なPCやゲーム機を必要とするゲームを、スマホなどの低性能でも遊べるサービスです。しくみをイメージ的に伝えると、高性能を必要とする処理を全てサーバー側で行い、ユーザーの端末では画面だけが映し出されているイメージです。そのため、サーバーとやり取りするデータは多く、高速な通信を常に要求されるサービスです。
今回はドコモクラウドゲームサービスである「dゲーム プレイチケット」で、FINAL FANTASY XVが遊べるということでFFXVのお試し版を遊んでみました。
コマ送りになることもなく、またラグを感じることもありませんでした。読み込みも遅いということはなく、許容範囲内です。チュートリアルの戦闘もムービーもスムーズで遊ぶのに全く問題はありませんでした。
なお、通信料はめちゃくちゃ多いです。30分も遊んでいませんが、2GBくらいは使用しました・・・。なので、5Gで遊べるとはいえ、5Gでやることではないですね・・・。あっという間に20GBを使い切ってしまうでしょう。。
もし、遊ぶならWiFiを使うことをおすすめします。
まとめ
いかがだったでしょうか?
ahamoの5Gの実力が少しはわかったのではないかなと思います。やはり4Gと比べれば、Sub6でもかなり早いと感じることができるでしょう。ましてや格安スマホと比べてしまうと、その差は雲泥の差が出てしまいます。すべての格安スマホがダメではないとは思いますが、LINEモバイルよりは速度がかなり高速になることははっきりしてしまいました。
まだまだ5Gエリアは少ないですが、これからどんどん広がっていくと楽しいモバイルライフが送れそうです。
ちなみに、ahamoにして1ヶ月経ちますが、ahamoにして困ったことは全くありませんでした。通信は何も問題ありませんし、容量も20GBもあれば私にとっては全く問題ありませんでした。留守電が使えないのは私もデメリットとして感じていますが、幸い私のスマホ(Galaxy A51 5G)は伝言メモ機能があるため、それで代用できています。もし、ahamoに切り替えるか迷っているのであれば、参考になれば幸いです。
検証で使用したスマホは「Galaxy A51 5G」です。
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