
コーヒーミルが欲しいんだけどどれを選んだら良いかわからない
あまり詳しくはないんだけど豆を挽いておいしく飲みたい
手頃な値段で良いミルは無いかな?
コーヒーは詳しくはないけれど、大好きで豆を挽いて、もっとおいしいコーヒーを飲みたいという人は意外といるのではないでしょうか?
コーヒー豆からコーヒーを淹れようとした場合、まず豆を挽くためのコーヒーミルが必要です。しかし、コーヒーミルを調べてみても、いろいろな機種があって、正直どれを選べば良いのかわかりませんよね?
しかも、中には、数万円をする機種もあるなど、初めて購入するには手が出にくいものもあり、余計に迷ってしまいます。まず最初は手頃な値段のもので始めたいと考えている人もいるかもしれません。
私自身も最初は何を買ったらいいんだろう、そんなに高価でなく手頃な価格のものを欲しいなと思い、色々調べたり、詳しい友人やコーヒーショップを経営している知り合いに聞きました。そして、今では毎日、朝食にコーヒー豆を挽いて淹れています。
今回は、初心者におすすめしたい手頃な値段のコーヒーミルを、あなたの飲み方に合わせて紹介していきます。
初心者におすすめしたいコーヒーミルの選び方
コーヒーミルの選び方は、あなたがどのようなコーヒーを求めるかによって変わってきます。ドリップで飲みたいのか、エスプレッソを淹れたいのか、家で飲むのか、キャンプなどのアウトドアで飲むのかなどです。
しかし、そんなに難しく考えることもなく、以下の要素をイメージしておけば大丈夫です。詳しくは順番に説明していきます。
淹れ方と挽き目(粒度)
まずは淹れ方についてです。なぜ淹れ方を気にするのかというと、淹れ方によって適切な挽き目(粒度)が異なるからです。
淹れ方というのは、ドリップ、フレンチプレス(コーヒープレス)、エスプレッソ、水出しなどのことです。多いのは紙のフィルタを使ってコーヒーを淹れるペーパードリップですね。
挽き目と淹れ方の関係性は以下の通りです。
挽き目 | 淹れ方 |
極細挽き | エスプレッソ |
細挽き | 水出し |
中細挽き | ペーパードリップ |
中挽き | サイフォン、ネルドリップ |
粗挽き | コーヒープレス |
ペーパードリップでコーヒーを淹れる場合は中細挽きとなります。中細挽きであれば、どのコーヒーミルでも大抵対応が可能です。
一方で注意が必要なのは、エスプレッソを淹れようとしている場合です。エスプレッソの場合は極細挽きが適しています。しかし、極細挽きに対応していないコーヒーミルも多いです。そのため、コーヒーミルを選ぶときに極細挽きに対応しているかをよくチェックする必要があります。もちろん、細挽きでエスプレッソを淹れることもできなくはありませんが、極細挽きと比較すると少し物足りなさを感じる味になるかもしれません。
また、一般的に、挽き目が粗いと、香りは少ないもののスッキリとしたコーヒーになります。反対に細かいと、苦みとコクがあるものの、細かすぎると雑味のあるコーヒーとなります。これ自体は好みの問題になります。
コーヒーミルの種類
自分が淹れたいコーヒーの挽き目がわかったところで、次はコーヒーミルの種類を少し知っておきましょう。ここを理解しておかないと、先ほどの淹れ方に適したコーヒーミルを購入できなくなってしまいます。
コーヒーミルの種類は大きく3種類があります。呼び方が違うこともありますが、概ねこの3種類で、この3種類を知っておけば十分です。
それぞれを簡単に説明していきます。
プロペラ/カッター式
その名前の通り、金属の刃がプロペラのように回転して、コーヒー豆を粉砕し、挽いていく方法です。以下の特徴があります。
- 安価
- 挽き目が他の方式に比べて不均一
- 挽き目の調整がしにくい(動作時間で調整)
- 極細挽きは向いていない
- 水洗いができる
- コーヒー豆以外にも胡椒や茶葉なども挽ける
コニカル式とフラットカッター式
コニカル式とフラットカッター式は構造こそ違いますが、特徴は似たようなところがあります。
コニカル式は円錐形の構造をした刃でコーヒー豆を臼のように挽いていきます。
フラットカッター式は細かい刃が並んだ2つの円盤でコーヒー豆を挟みながら、回転し、粉砕していく方法です。
以下の特徴があります。
- 高価
- 挽き目が均一
- 挽き目調整が可能(極細挽き~粗挽きまで可能)
- 手入れが面倒(刃が水洗いできないことも)
- 微粉が発生しにくい
- 用途はコーヒー豆のみ
まとめると・・・
構造の違いはそこまで重要でないので、理解できていなくても大丈夫です。大事なのは3種類あるということと特徴を把握しておくことです。
まとめるとこんな感じになります。
プロペラ/カッター式 | コニカル式 | フラットカッター式 | |
価格 | 安価 | 高価 | 高価 |
挽き目調整 | 時間で手動調整 | 調整可 | 調整可 |
挽き目 | 中細挽き~粗挽き | 極細挽き~粗挽き | 極細挽き~粗挽き |
均一性 | 不均一 | 均一 | 均一 |
水洗い | 可能 | できないことも | できないことも |
他の食材 | ○ | × | × |
もしあなたがエスプレッソを淹れたいと考えているなら、コニカル式かフラットカッター式を選択することをおすすめします。なぜなら、この2種類はエスプレッソに適している極細挽きに対応できるからです。つまり、安いからという理由でプロペラ/カッター式のコーヒーミルを購入してしまうとエスプレッソに適した挽き方ができなくなったしまいます。
コーヒーミルは手動と電動とどちらが良いの?
コーヒーミルには、自分の手で回す手動タイプと自動で挽く電動タイプがあります。それぞれ以下の特徴があります。
手動タイプ
- 挽く時間も1つの楽しみと捉えることができる
- 電気がいらないのでアウトドアでも使用できる
- 力と時間が必要で疲れる
電動タイプ
- 早くて大量に挽くことができて楽
- コンセントが必要なため、アウトドアで使いにくい
(充電タイプであればアウトドアでも使用できる)
アウトドアで使うのであれば、手動タイプか電動でも充電タイプがおすすめです。家で使用するのであれば、好みの問題です。挽いているときの香りや時間そのものを楽しみたいのであれば、手動がおすすめになります。特にこだわりが強くなければ、電動タイプを購入しておくと良いと思います。
これは私の実体験ですが、以前は手動タイプのものを使っていました。しかし、挽くのに時間がかかりますし、それなりに労力も必要です。正直疲れます。なので、手動タイプを使っていたときは、毎朝挽くことはできませんでした。土日の休みの日など時間があるときに、挽いていました。
タイプ別の初心者におすすめしたいコーヒーミル
さて、ここまでコーヒーの淹れ方とコーヒーミルの種類、手動/電動などを説明してきました。簡単にまとめると、以下の要素で自分に合うものを選んでいくことになります。
それぞれのパターンで初心者におすすめしたいコーヒーミルを紹介します。手頃な値段でということで、5,000円以下の機種を中心に選んでみました!
家で使用する安いコーヒーミルならこれ(電動・コンセント/プロペラ式)
初心者で迷ったらこれです。HadinEEon CG-9430Aという機種になります。手頃な値段のプロペラ式でありながら、回転スピードを調整でき、挽き目に違いを持たせることができます。粒度もプロペラ式でありながら、そこそこ均一に挽くことができます。水洗いもできるので、メンテナンスも簡単です。ただし、プロペラ式のため、エスプレッソには向いていません。(向かないとはいえ、実際にエスプレッソを淹れてみましたが、おいしく飲めました)
これについては、詳細をレビューしていますので、こちらもぜひご覧ください。

挽き目の均一性にこだわる方と家でエスプレッソを淹れるならこれ(電動・コンセント/フラットカッター式)
メリタのCG-5Bという機種です。5,000円は超えてしまいますが、比較的安いフラットカッター式で、エスプレッソも淹れられる機種がこれです。フラットカッター式にしては安い値段です。フラットカッター式なので挽き目の均一性も問題ありませんし、エスプレッソ用の極細挽きもできます。挽くのも速く、4段階に挽き具合を調整できるので、使うのも簡単です。大型なので置く場所は選びますが、複数人数分のコーヒーを淹れる際には重宝します。一度に最大で12杯分の豆を挽くことができます。
エスプレッソも淹れられる安い電動コーヒーミルはこれ(電動・充電/コニカル式)
京セラのCMD-70です。5,000円程度という手頃な値段でありながら、コニカル式で充電タイプのものがこれです。充電タイプなので、家でも屋外でも好きなところで使用できますし、コニカル式で極細挽きにも対応していますので、エスプレッソもドリップも色々な淹れ方に対応しています。しかも、水洗いもできてメンテナンスも簡単です。ただし、小型なので、複数人数分のコーヒー豆を挽くには不向きです。
屋外で手軽にコーヒーを飲むならこれ(電動・充電/コニカル式)
マクロスのMEK-84という機種です。屋外で使用できる安い機種がこれです。コーヒー豆を挽くだけでなく、ドリップフィルターやカップもセットになっています。そのため、コーヒー豆を挽くと、そのままドリップフィルターに粉が落ち、フィルターにお湯を注げば、カップにコーヒーが抽出され、そのまま飲むことができます。屋外使いにはうれしい機能です。挽き目も5段階で調整できるので好みに合わせて、挽くことができます。ただし、製品コンセプト上、ドリップ以外の淹れ方には適さないです。
手動で入れるならこれ(手動/コニカル式)
パール金属のUW-3501です。手動タイプなので、大変さはありますが、それも1つの楽しみ。そんな方にはこれです。挽き目も調整できます。家だけでなく、屋外でも使用できますし、コンパクトな作りなので、荷物にもなりません。ハンドルは取り外すこともできるので、持ち運びにじゃまになることもなく、使いやすい機種です。
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