
「家電のスマート化ってなに?」
「今ある家電をそのままスマート化できないのかな?」
「どこまでスマート化できるのだろう?」
「スマート化すると具体的にどう活用できるの?」
こんなことを思っていませんか?
スマート化のために新しい家電の購入は予算的に中々難しいですが、実は、簡単に既存の家電をスマート化することができます。
しかも、費用も大きくかけずに、実際に私は5,000円程度で家電をスマート化しました。
安く簡単に最新のスマート家電と同様の便利さを手に入れることができます。
今回は、家電のスマート化について、基礎知識から具体的な方法、そしてメリット・デメリットまで詳しく解説していきます。
家電のスマート化とは

家電のスマート化とは、従来の家電製品をネットワークを介して遠隔操作や自動化を可能にすることです。
スマートフォンやタブレットから操作できるようになるだけでなく、アレクサをはじめとしたスマートスピーカーとの連携や、時間帯や環境に応じた自動制御なども実現できます。
スマート化できる家電の種類
基本的に、電源のオン/オフができる家電であれば、ほとんどスマート化が可能です。
代表的な例として以下のようなものがあります。
家電のスマート化のメリット

家電をスマート化することで、様々なメリットがあります。
主なメリットは以下です。
それぞれについて解説していきます。
遠隔操作・確認
まず最初のメリットは、遠隔操作や遠隔地で家電の状態を確認ができることです。
つまり、スマートフォンを使って、外出先からでも家電を操作できるようになります。
具体的な使用シーンとして、例えば以下のような使い方ができます。
- 外出時にエアコンの消し忘れが心配になった時も、スマートフォンで確認・操作が可能
- 帰宅前に予めエアコンをつけておき、快適な室温で過ごせる
- 寝室から離れた場所にある照明のオン/オフが可能
家の外に出てから、「あれ?消したっけ?」みたいなことよくありませんか?
私の場合、結構あるのですが、こういう時はスマホで確認ができるので、わざわざ家に戻る必要もなく便利です。
省エネ・電気代の節約
スマート化により、電気の使用量が見える化できるので、電気を効率的に使えるようになります。
- 使用していない機器の電源を自動的にオフにできる
- 電力使用量をリアルタイムで確認し、無駄な使用を抑制
- 使用パターンの分析による最適な運転設定の提案
自動・一括操作による生活の効率化
スマート化することで、家電を自動で一括操作することができます。
そのため、日々の生活がより快適で効率的になります。
具体的には以下のような使い方ができます。
- 朝の目覚めと同時に照明やエアコンが自動で作動
- 帰宅時間に合わせて自動的にエアコンをオン
- 「いってきます」の一言で、照明やテレビ、エアコンの電源オフ
このように、指定時間や特定のワードで自動的に家電を動かすことができます。
サービスによっては、温湿度やGPS等を使った位置情報をきっかけに家電を操作できるものもあります。
安全性・安心感
スマート化することで留守中の安全やセキュリティも安心です。
- 外出先から電源の状態を確認可能
- 異常な電力使用を検知した際の通知
- 高齢者の見守りにも活用可能
- 空き巣などの異常検知
離れて暮らす高齢の親の家にアレクサを置いておき、定期的に会話して、安全を確かめるという方もいるようです。
アレクサの場合、人と話すように声で操作ができるので、高齢の方でも比較的簡単に扱えるようです。
また、スマートカメラを置いておくことで、外から家の様子を確認することができます。ペットの様子を確認するときに便利です。
家電のスマート化のデメリット

メリットがある一方で、いくつかのデメリットや注意点も存在します。
導入を検討する前に、以下のデメリットについても理解しておく必要があります。
主なデメリットは以下の点です。
初期費用と維持費
スマート化には一定のコストがかかります。
導入においては仕方がないことではありますが、最も簡単なスマート化の方法では5,000円程度で導入可能ですので、導入によるメリットの方が大きいと感じています。
主な費用は以下の項目です。
- スマートプラグやスマートリモコンなどの機器購入費
- Wi-Fi環境の整備費用(既にWi-Fiを使用していれば問題なし)
- 一部のアプリケーションでは月額料金が必要
技術的な懸念
様々な機器が関係してくるため、技術面で懸念点があります。
- Wi-Fi接続が不安定な場合、操作ができなくなる
- 機器間の互換性の問題で、思うように連携できないことがある
- 初期設定やトラブル時の対応が複雑
複数のデバイスが連携して動くので、不具合が発生した時に、それなりの知識がないと不具合の切り分け、対処が難しい場合があります。
セキュリティリスク
インターネットに接続することによるリスクがあります。
- ハッキングによる不正操作の可能性
- 個人情報の漏洩リスク
- 利用データの収集によるプライバシーの懸念
頻繁に起こることではありませんし、私自身、5年間スマートホームを実践していますが、このような被害にあったことはありません。
ただ、絶対に起きないとは言えませんので、Wi-Fiのパスワードを強くするなど、できる限りの対策は行うべきでしょう。
スマート化の基本的な方法

それでは、具体的なスマート化の方法について見ていきましょう。
主に以下の3つの方法があります。
スマートプラグの活用
最も手軽なスマート化の方法です。
スマートプラグとは、通常のコンセントと家電の電源プラグの間に設置する小型の機器です。
Wi-Fiを通じてスマートフォンと連携し、接続された家電の電源操作を可能にします。
まるでコンセントそのものがスマート化されたように機能し、コンセントに差し込むだけで使用可能で、電源のオン/オフを遠隔操作できます。
電力使用量の測定が可能なスマートプラグもあります。
主に扇風機やライトなど、シンプルな操作の機器に適しているデバイスです。
スマートリモコンの活用
リモコン操作可能な機器をスマート化します。
エアコンやテレビなど、リモコン操作が必要な機器に最適で、既存のリモコンをスマートリモコンに学習させて操作します。
リモコン操作できる機器であれば基本的にスマートリモコンで操作が可能です。
また、スマートスピーカーとの連携も容易です。
個々の家電のリモコンが手元になくても、スマホやスマートスピーカーから操作することができます。


スマートスピーカーの導入
音声操作を実現する方法で、Alexa(アレクサ)やGoogle Home等が有名です。
「〇〇をつけて」「エアコンの温度を上げて」などの音声コマンドによる操作が可能です。
スマホを取り出すことなく、家電を操作できるので便利です。

予算別スマート化プラン

ここでは予算に応じた導入プランを紹介します。
5,000円でできるスマート化
初めての方に最もおすすめするのがこの方法で、最小限の出費で始めることができます。
このプランで導入するのはスマートプラグやスマートリモコンになります。
できることは以下のような操作です。
- スマートプラグによる扇風機などのオン/オフ制御
- 簡単な照明のオン/オフ制御
- テレビやエアコンなどのリモコンを使う家電の制御
- タイマーや時間によるオン/オフ制御
- 複数デバイスの一括制御
- 温度が一定以下に下がったら、暖房をオン
初心者の場合、累計販売数量が多く実績があり、安い、SwitchBotがおすすめです。

中程度の投資(2万円程度)
より本格的なスマートホームを体験できます。
導入に必要なものは以下になります。
- スマートプラグ複数台
- スマートリモコン1台
- スマートスピーカーの導入
これらを導入することでできることは、5,000円でできることに加えて以下のようなことができます。
- 照明の音声操作
- テレビやエアコンの音声操作
- 「おはよう」と言ったら、照明やエアコンなど複数の家電をつける
- 帰宅時の一括操作(エアコン起動&照明点灯など)
- 就寝・起床に合わせた間接照明の自動調光
- 音声による就寝準備シーンの実行
私の場合、スマートスピーカーとスマートリモコンは安く購入するため、中古で購入しました。
メルカリを使ってこの2つを入手したところ、5,000円かからずに導入することができました!


フル活用プラン(5万円以上)
スマート化を最大限に活用する構成です。
- 複数のスマートリモコン
- 高機能なスマートプラグ
- マルチセンサーの設置
- 高性能なスマートスピーカー
導入してできることは以下のような内容です。
- 室温・湿度の監視とエアコンの自動操作
- 人感センサーによる自動照明制御
- ペットの見守りカメラ設置
活用例と注意点

最後に、より効果的な活用のためのポイントをまとめます。
リビングのスマート化
リビングは家の中で滞在時間も多く、家族みんなが使用するため、最も効果を実感しやすい空間です。
私も一番よく活用するエリアです。
主に以下のような使い方ができます。
- テレビ、エアコン、照明の声による操作
- 帰宅時や就寝時、起床時の一括操作シーンの設定
- 在室状況に応じた照明やエアコンの自動制御
- ニュースや天気、予定をスマートスピーカーで知らせる

電気代の節約テクニック
電力をモニタリングすることで、様々なことがわかり、効率的に電気を使うことができます。
使いすぎも防ぐことができます。
- 電気の使用パターンの分析と最適化
- 不要な機器の自動オフ設定
- 電力使用量の定期的なチェック
まとめ
家電のスマート化は、既存の機器を活用しながら、より便利で快適な生活を実現する素晴らしい選択肢です。
初期費用はかかりますが、段階的に導入することで、リスクを抑えながら試していくことができます。
まずは小規模な導入から始めて、徐々に拡張していくことをおすすめします。
自分の生活スタイルに合わせて、必要な機能から取り入れていくことで、より効果的なスマート化が実現できるでしょう。
具体的な導入方法はこちらでも紹介しています。

他にもスマートホームやHome Assistantの記事を書いています。
初心者向けの記事や上級者向けの記事も揃えていますので、ぜひこちらもご覧ください。

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